住友ゴムのタイヤ空気圧管理サービス、タクシーで実証実験 岡山交通の15台で

【神戸経済ニュース】住友ゴム工業は29日、タイヤの空気圧・温度を遠隔監視するサービスを、タクシー向けに提供する実証実験を岡山市で始めたと発表した。毎日長距離を走るタクシーの安全運行を支援するサービスとして有効か、点検時間を短縮できるか、タイヤ寿命の向上や燃料費削減につながるかなど、空気圧の管理による具体的な効果を検証する。すでにリース車両やレンタカーでの検証を昨年から今夏にかけて実施したが、タクシーでの実証は住友ゴムとしては初めて。

 岡山市や倉敷市に配車する岡山交通(岡山市南区)のタクシーのうち、ダンロップブランドのタクシー用全シーズン向け「ALL SEASON MAXX AS1 for TAXI(オールシーズンマックス・エーエスワン。フォータクシー)」を装着する15台に、タイヤには「タイヤ空気圧監視システム(TPMS)」を装着。駐車場に設置するアンテナの圏内に入った車両の空気圧や温度情報などが、一括してタブレット端末で確認できる仕組みだ。

 「グリーン経営認証」に必要な空気圧の定量管理業務で大幅に手間を減らせるとみる。短期間で効果的にサービスの検証を進めるため、台数を抑え、移動する範囲もそれほど広がらない適地を選んだとこと中国地方が候補になったという。タイヤの取り替えや、実証実験のための機材の取り付けなどは、販売子会社であるダンロップタイヤ中国(広島市西区)が担当する。実証実験の期間は2022年10月までを予定する。

 住友ゴムは昨年10月から今年8月まで、福岡市で車両リース事業用の30台と、レンタカー用車両500台の合計530台に、タイヤ空気圧監視システム(TPMS)を装着。福岡県、宮崎県、鹿児島県でタイヤの空気圧や温度をリモートで常時監視する実証実験を実施していた。自動運転車が増えると車両の状態を遠隔監視する需要が増える公算もある。今後も実証実験の結果をみながら他都市などに範囲を拡げ、利便性などを検証したい考えだ。

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