アシックス、国内初の「排出権購入型」社債を起債 5年債で100億円

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【神戸経済ニュース】スポーツ用品大手のアシックス(7936)は26日、国内で初めての一般事業会社による排出権購入型の普通社債「アシックス第5回無担保社債(特定社債間限定同順位特約付)(サステナビリティ・リンク・ボンド、SLB)」の発行条件を決めた。年限は5年で、表面利率は0.100%、発行価格は100円(応募者利回りは0.100%)、発行額は100億円になった。自社で設定した環境面での目標(サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット、SPT)を達成できなかった場合は、発行額の0.1%(1000万円)に相当する排出権を購入する。

 SPTとして設定したのは、環境評価NPOの英CDPによる気候変動に対する取り組みへの評価で2025年に、8段階の2番目である「A-」以上(リーダーシップレベル)を維持すること。この社債の枠組みについては、格付け投資情報センター(R&I)から、国際資本市場協会(ICMA)の「サステナビリティ・リンク・ボンド原則」適合しているとの意見を得た。アシックスは2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることを目指すとしており、今回債の発行が寄与すると判断した。

 発行した社債への格付けはR&Iから「A」(シングルA)と、日本格付研究所(JCR)から「A+」(シングルAプラス)を取得した。発行日は12月2日、償還日は26年12月2日。利払は毎年6月2日と12月2日とした。財務代理人、発行代理人は三井住友銀行。主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券(事務)、野村証券、大和証券が共同で務めた。

 アシックスは国内の一般事業会社で初のサステナビリティ債を19年3月に発行。今年7月には国内の一般事業会社で初のサステナビリティ・リンク・デリバティブである「ESG為替予約」の契約結んだと発表していた。今回債は、これらに続く新たな取り組みになる。アシックスは今回債について「SLB債として発行することで、利率面でもメリットがあったと考えている」(広報担当者)としている。

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