(動画)久元神戸市長「飲んで支えるのも大事」 樽廻船「下り酒」再現で出発式



【神戸経済ニュース】現在の神戸市東部から西宮市にかけての酒蔵「灘五郷」で醸造した日本酒が、江戸時代に専用の船「樽廻船(たるかいせん)」で江戸(現在の東京)まで運ばれたのを再現する行事の出発式が23日午前、神戸港の中突堤で開かれた。主催者の阪神間日本遺産推進協議会(事務局・伊丹市)を構成する神戸市の久元喜造市長はあいさつし、灘の生一本の歴史を知るのとともに「飲んで支えるのも大事」「この1週間も5回は--」と神戸市や西宮市で生産した日本酒を楽しんだことを明かしていた。

 文化庁が2020年6月に「『伊丹諸白』と『灘の生一本』」を日本遺産として認定したのを記念した行事。安井俊彦市議(自民、東灘)が発案・企画した。大阪からメルボルンまで太平洋を縦断するレースに出場するなど、経験豊富なヨットマンの山下義秀さん(76)と中路康行さん(71)がヨットを操って、28日には東京都港区の竹芝地区に到着する予定だ。出発の時刻が近づくと、おあつらえ向きに風が強まり、出発前の山下さんは「失敗はしないので、28日に東京で会いましょう」と余裕の表情を見せていた。

 船には72リットルで満杯になる4斗樽を5丁と、小学生がデザインしたオリジナルの1升びん10本を積み込んだ。久元神戸市長とともに、出発式に出席した西宮市の石井登志郎市長はあいさつで「日本酒が世界に大きく羽ばたく、記念の日になる」と話し、行事の開催を祝った。式典には灘五郷酒造組合の嘉納健二理事長(白鶴酒造社長)や、兵庫県小売酒販組合連合会の三橋敏弘会長らも出席した。28日に東京都港区で開く到着の式典には、芦屋市出身の小池百合子都知事からメッセージが寄せられる予定という。

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