スーパーコンピューター「富岳」が世界4冠を防衛 4回連続でトップ

20200622富岳計算機室

【神戸経済ニュース】理化学研究所は16日早朝、富士通と共同開発して計算科学研究センター(神戸市中央区)で3月に本格運用を開始したスーパーコンピューター「富岳」(写真=資料)が、およそ半年ごとに発表する世界のスーパーコンピューターの性能ランキングである「TOP500」など4つの主要なランキングで、4回連続の首位を獲得したと発表した。理研によるとランキングは米ミズーリ州セントルイスで開催中の高性能計算技術に関する国際会議「SC2021」で示された。富岳は昨年6月に、世界で初めて4つのランキングで同時に首位を獲得。昨年11月、今年6月には同ランキングで「4冠」を連続して防衛していた。

 富岳が1位になったのは「TOP500」に加え、実際のアプリケーションなどでよく利用される計算方法でみた処理速度のランキング「HPCG」、人工知能(AI)で主に使用する演算方法でみる性能の指標「HPL-AI」、ビッグデータの分析で重要になる大規模グラフ解析の性能ランキング「Graph500」の4つのランキングだ。いずれも年に2回発表される。理研によると、引き続き4つのランキングで1位を獲得したことは富岳の「総合的な性能の高さ」を示すという。

 理研・計算科学研究センターの松岡聡センター長は「4月に新たに設立した『富岳』Society5.0推進拠点を中心に、幅広くSociety5.0/SDGsや脱炭素社会に貢献できるよう『富岳』を高度化発展させていく」とのコメントを発表した。神戸を拠点にスーパーコンピューターの産業利用を促進する計算科学振興財団の秋山喜久理事長は「『富岳クラウドプラットフォーム』の取り組みなどにより産業界の利用拡大が進むことを期待する」などとコメントを発表した。

 兵庫県の斎藤元彦知事は「幅広い分野で富岳を活用した意欲的なプロジェクトが展開され、兵庫・神戸から次代をリードする新たな知見やテクノロジーが創出されることを期待する」とコメントを発表。神戸市の久元喜造市長もコメントを発表し、「神戸発の研究成果を世界に発信し、今後の我が国の科学技術の発展や産業競争力のさらなる強化につながることを大いに期待している」と述べた。

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