手術支援ロボ「ヒノトリ」操作を体験 末松文科相、神戸医療産業都市を視察
- 2021/11/13
- 22:29
【神戸経済ニュース】兵庫県選出の参院議員である末松信介文科相は13日、神戸市中央区のポートアイランドにある神戸医療産業都市を視察した。他都市にはない、神戸医療産業都市の独自の施設や取り組みなどを直接見ることで、今後の科学技術振興などの参考にするのが目的とみられる。3月に稼働したスーパーコンピューター「富岳」について理化学研究所の松岡聡・計算科学研究センター長から説明を受けたほか、神戸大学の国際がん医療・研究センターでは手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」の操作を体験した(写真)。
国際がん医療・研究センターでは、神戸大学の藤沢正人学長と、同センターの山口雷蔵・泌尿器科診療責任医師が、高速通信規格「5G」を活用してヒノトリを遠隔操作する手術室の仕組みづくりを手がけていることなどを説明した。さらに藤沢学長は、医師免許を持たずとも医療の知識を得て就職するなど、医療機器や医薬品を開発する企業と医師とをつなぐ人材育成の重要性について語った。末松文科相はメモをとりながら熱心に聞き入っていた。
さらにヒノトリを開発した、シスメックス(6869)と川重(7012)の共同出資会社であるメディカロイドの田中博文副社長が、ヒノトリの特徴や使い方などを説明。末松氏や同行した大野泰正参院議員、加田裕之参院議員、盛山正仁衆院議員が実際に操作し、操作の訓練に使う腹部の模型を動かした。「手を動かしているようだ」といった感想を言い合っていた。
末松氏は計算科学研究センターに続いて、医療産業向けのインキュベーション施設などが入居する「クリエイティブラボ神戸」、次に国際がん医療・研究センター、さらに目の専門病院である「神戸市立神戸アイセンター病院」の順に視察。計算科学研究センターには兵庫県の斎藤元彦知事が同行し、クリエイティブラボ神戸からは神戸市の久元喜造市長が同行した。
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