山陽電、今期純利益3.5倍に下方修正 4回目の緊急事態宣言を折り込み

20211113山陽電

【神戸経済ニュース】神戸と姫路を結ぶ路線が主力の山陽電気鉄道(9052)は12日、2022年3月期の連結純利益が前期比3.5倍の14億円になる見通しだと発表した。従来予想の19億円から下方修正し、増益幅が縮小する。兵庫県を対象にした4回目の新型コロナウイルスの緊急事態宣言が8〜9月に発令され、同期間の運輸業、流通業の収入が想定を下回ったのを反映した。

 売上高に相当する営業収益は22%減の339億円、営業利益は2.3倍の18億円を見込む。従来予想は355億円、24億円をだった。このうち山陽百貨店(姫路市)を中心とした流通業の外部顧客に対する営業収益は83億円と、前期比52%減と大幅な減少を見込むが、収益認識に関する新会計基準を今期から適用するのが主因。前期と同じ会計基準で計上すると1%増の175億円になるという。同社全体の営業収益もほぼ前期並みを確保する見込み。

 連結業績予想の前提として、運輸業では鉄道の定期外収入を29年度の約23%減、同定期収入を約10%減、流通業での百貨店の売上高を同20%減とした。年間配当金は前期比15円増配の30円(うち中間15円)とする計画を据え置いた。

 同時に発表した22年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比32.5倍の10億円だった。1回目の緊急事態宣言が発令された前年同期に比べ、鉄道の乗客数や、百貨店の来店客数などが回復した。営業収益は11%減の171億円、営業損益は11億円の黒字(前年同期は5900万円の赤字)だった。

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