バンドーの4〜9月期、純利益3.7倍 自動車生産が回復・配当性向40%に上げ

20211110バンドー

【神戸経済ニュース】伝動ベルト大手のバンドー化学(5195)が10日発表した2021年4〜9月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が3.7倍の37億円だった。新型コロナウイルスの感染拡大で前年同期に停滞した国内外の生産活動が回復したことで、増収効果が増益につながった。自動車部品、産業資材、高機能エラストマーがいずれも回復。新型コロナの感染対策として引き続き出張を抑制したことで、旅費などの削減効果も表れた。

 売上高に相当する売上収益は前期比24%増の461億円、営業利益は3.4倍の48億円になった。4〜9月期の売上収益としては、新型コロナ感染拡大前である19年4〜9月期(462億円)とほぼ同水準まで回復した。半導体不足による自動車減産の影響は中国などで出たが、全体の回復の動きに比べると軽微にとどまった。自動車向けでは補修市場向け品ぞろえが拡大し、多用途4輪車用変速ベルトの販売が伸びた。

 同時に発表した22年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は前期比14%増の45億円を見込む。9月までの進捗率は84%と高水準だが、「半導体不足の影響に加え、原材料高も進んでおり収益には下振れリスクが残る」(広報担当者)として予想の修正を見送った。

 一方で年間配当金は40円(うち中間16円)と、従来予定に比べ8円積み増した。期末配当は24円(従来予定は16円)になる。今回の決算発表と同時に、株主への利益配分強化を発表。当面の年間配当は26円を下限とし、連結配当性向40%をめどに安定した配当を目指すという。配当性向は従来の目安(30%)に比べて10%引き上げた。

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