住友ゴム、社長直下に「品質保証本部」設置 検査データ改ざん対策で再発防止策

【神戸経済ニュース】住友ゴム工業(5110)は9日、社長直下に「品質保証本部」を12月15日付で設置することを決めたと発表した。岸壁に取り付けて接岸する船の破損を防ぐ「防舷材(ぼうげんざい)」と、南アフリカ工場で生産したタイヤの一部で品質管理に不正があった問題を受けて、再発防止策の一環として実施する。これまでは各部門ごとに品質保証の担当部署を置いていた。今後は別の部署が品質の検査を担当することになり、販売拡大のためなどと称して検査が甘くなることなどを防ぐ。

 防舷材は国際航路協会(PIANC)が定めたガイドライン通りに性能試験をしていなかったうえ、検査データの改ざんもあった。南アフリカ工場でのタイヤは顧客と取り決めた仕様と異なる製品を出荷していた。いずれも安全性に問題はないことは確認していたが、住友ゴムは弁護士を交えた特別調査委によって原因究明を進め、両問題の調査委は調査報告書を9日までに住友ゴムに提出していた。

 品質保証本部は当初50人程度の部署になる見通し。現在の各部門の品質管理担当者を、そのまま新部署に移籍させる形で発足する。現場で実施する品質管理に関する検査などは変わらないが、検査結果などを報告する上司が各部門の担当役員などから社長に変わる形だ。

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