川西倉庫社長、横浜の新倉庫「ベイブリッジ営業所」に期待 今月営業開始

20211108ベイブリッジ営業所

【神戸経済ニュース】4〜9月期決算について8日に記者会見した川西倉庫(9322)の川西二郎社長は、1日に営業を開始した新倉庫「京浜支店ベイブリッジ営業所」(横浜市中区、写真=同社提供)について、「どんどん貨物を入れ込みたい」と意気込んだ。輸入した食品などの保管を請け負うことが多いのが同社の倉庫だが、「横浜は倉庫が足りず、他社の施設を使わせてもらったりしていた」といい、自社倉庫が増える意義の大きさを強調した。同倉庫について記者の質問に答えた。

 同社としては横浜港で5カ所目の倉庫。建設会社の提案で、特許を取得した最新の外壁材を採用した。まさに頭上を横浜ベイブリッジに連なる高速道路が通過する、「本牧(ほんもく)A突堤」上にある新倉庫。倉庫面積の半分以上は庫内の温度を保てる「定温倉庫」とあって、外壁材に断熱性能の高さは必須だが、潮風対策にもなるという。本牧BC突堤や同D突堤といったコンテナターミナルにも近接する好立地だ。

 横浜市は輸出の減少、輸入の増加に対応するため、本牧A埠頭をコンテナターミナルから倉庫が並ぶ物流拠点へと置き換える計画を打ち出した。これにいち早く手を挙げることで、川西倉庫は好立地を確保。投資額は29億円と、早く動き始めたことで、これから新たに計画するのと比べて建設費も安く済んだとみている。さまざまな「ラッキーが重なってできた」(高杉誠常務)倉庫だけに、今後にも期待がかかるようだ。

 倉庫面積は1万7872平方メートル。鉄筋コンクリートと鉄骨造のハイブリッド構造で、5階建て。床荷重は坪あたり5トンまでを想定。2階から5階までは、それぞれ定温庫2庫に加え、荷さばき室を兼ねた常温庫を備える。1階は常温庫と荷さばき場。照明はすべてLEDを使い、二酸化炭素をの排出量を抑制する。トラックバースには、大型車両10台が待機可能だ。川西社長は「できる限りの機械化も考えていきたい」と話していた。

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