カルナバイオの1〜9月期、最終赤字11億円 治験費用で研究開発費が増加
- 2021/11/08
- 17:51

【神戸経済ニュース】創薬ベンチャーのカルナバイオサイエンス(4572)が8日に発表した2021年1〜9月期の連結決算は、最終損益が11億7800万円の赤字だった。前年同期の6億4900万円から赤字幅が拡大した。今期に入って自社で初めて実施する3種類の薬剤の臨床試験(治験)によって、創薬事業の研究開発費用が膨らんだ。
売上高は前年同期比25%減の6億3600万円、営業損益は11億6900万円の赤字(前年同期は6億1500万円の赤字)になった。この9カ月間に、創薬事業の売上高は計上しなかった。「キナーゼタンパク質」などを販売する創薬支援事業の売上高が20%減の6億3600万円だった。国内と北米向けの売上高が減少したが、利益率は前年同期に比べ改善した。
21年12月期の連結業績予想は据え置いた。最終損益は18億2500万円の赤字(前期は11億円の赤字)を見込む。創薬支援事業などは想定通りの推移。売上高に創薬事業で得る一時金などは織り込んでいない。受け取ることが決まれば随時発表する予定だ。
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