三星ベの4〜9月期、純利益82%増 自動車・一般産業とも需要回復

20211108三ツ星ベルト

【神戸経済ニュース】自動車向けなど工業用ベルトを製造する三ツ星ベルト(5192)が8日発表した2021年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比82%増の29億円だった。前年同期は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて幅広く経済活動が停滞した影響を受けたが、今期は自動車向け、一般産業向けともに需要が回復した。増収効果で利益も回復した。

 売上高は22%増の370億円、営業利益は2.0倍の39億円になった。8月後半以降に自動車向けは半導体不足による生産調整の影響が出たが、総じて需要の拡大の恩恵を受けた。一般産業用は射出整形期や工作機械、ロボット業界向けの販売が増加した。食品業界や物流業界の回復もあり、搬送ベルトも売上高が伸びたという。事業分野(セグメント)別の売上高は国内ベルトが17%増の139億円、海外ベルトが34%増の179億円、建設資材が5%減の26億円。

 一方で年間配当計画は66円(うち中間33円)と、従来予定の60円(うち中間30円)から引き上げた。4〜9月期の純利益が会社予想の27億円を上回ったのを反映したという。

 もっとも22年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は前期比30%増の53億円を見込む。9月までの進捗率は55%と高めだが、足元で半導体不足の影響が目立ち始めていることや、原油高を受けた原材料費や輸送費などの値上がりも想定される。「上期と同じ収益環境が続くか、見極める必要がある」として、修正を見送った。

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