六甲バタの1〜9月期、純利益が5.7倍 売上高は「巣ごもり」反動で微減

20211105六甲バタ

【神戸経済ニュース】チーズ大手の六甲バター(2266)が5日発表した2021年1〜9月期の単独決算は、税引き利益が前年同期比5.7倍の25億円だった。明石市内の土地をJR西日本(9021)に売却したことで発生した売却益など15億9300万円と、19年4月に完成した神戸工場(神戸市西区)の生産設備などに対する兵庫県の産業立地促進補助補助金7億1900万円を特別利益に計上したのが寄与した。一方で稲美工場(加古郡稲美町)の一部解体費用など合計1億4300万円の特別損失を計上した。

 売上高は微減の397億円、営業利益は32%増の15億円になった。製品別の売上高はチーズ部門が1%減の378億円、チョコレート部門が17%増の13億円、ナッツ部門が1%増の5億800万円だった。チーズ部門は新型コロナウイルスの感染拡大を背景とした昨年の「巣ごもり消費」の反動減が表れた。ただチョコレートやナッツが伸びて補い、売上高はほぼ前年同期並みを確保した。

 21年12月期の業績予想は据え置いた。7月以降に目立った原料チーズや、足元の円安、原油価格の上昇を背景とした輸送費用の上昇などが当面のリスク要因。コストの上昇がどの程度表れるか見極める必要があるとして、予想の修正を見送った。

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