ヒラキの4〜9月期、純利益1%増 通販比率高まり利益率改善

20211105ヒラキ

【神戸経済ニュース】格安の靴を製造販売するヒラキ(3059)が5日に発表した2021年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比1%増の3億3500万円だった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて店舗販売が減少したが、相対的に高採算の通販が比率を高めて利益率は改善した。店舗でも販売が減少したのは飲料や菓子が中心で、自主企画品の比率が高まり採算は改善した。

 売上高は2%減の78億円、営業利益は1%減の5億300万円になった。事業別の売上高は通信販売事業が4%増の44億円、店舗販売が10%減の31億円、卸販売が5%減の1億円だった。緊急事態宣言の発令で顧客の来店頻度が低下したという。靴の専門店は「つかしん店」(尼崎市)など3店舗を出店し、靴の売上高は伸びた。

 靴の専門店は「淡路店」(大阪市東淀川区)を今春で閉店し、営業外費用に店舗閉鎖損失565万円を計上した。ただ引き続きオリジナル商品などの販売経路の多様化などを見据え、今後も出店は継続。店舗数は増加を目指す方針は維持するという。

 22年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は20%減の4億5000万円を見込む。9月までに進捗率は74%と高い水準。だが原油価格の上昇を背景に、靴の原材料などが上昇している。さらに雑貨や衣料品で仕入れ価格の値上げ要請や、外国為替市場での円安進行などが下期のリスク要因。費用動向には見極めが必要として、業績予想の修正を見送った。

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