TOAの4〜9月期、最終黒字4.6億円 半導体不足「売上高2〜3%程度」影響か
- 2021/11/02
- 16:29

【神戸経済ニュース】放送音響機器のTOA(6809)が2日に発表した2021年4〜9月期の連結決算は、最終損益が4億6000万円の黒字(前年同期は1億5500万円の赤字)と、第2四半期としては2年ぶりの黒字を確保した。国内では鉄道車両向けやオフィスビル向け需要の戻りが鈍いなか、相対的に利益率のよい一般向けの拡声器などが伸びて収益回復に寄与した。海外では経済活動の再開に伴う需要もあった。
売上高は前年同期比7%増の189億円、営業損益は7億4800万円の黒字(前年同期は3200万円の赤字)になった。国内では大声を避けるための学校向けマイクやアンプに加え、テレワークやテレビ会議向けのマイクやスピーカーが伸びた。さらに感染防止のために設置したアクリル板やビニールシートの両側に設置する会話補助システムなど、総じて新型コロナウイルス対策の需要は堅調だった。
2日に記者会見した竹内一弘社長は、半導体不足の影響について「売上高の2〜3%程度か」との見方を示し、一部で生産に影響していることを明らかにした。滋賀県の工場で生産している非常用壁掛け防災アンプなどを中心に、受注した製品の生産は順調だが、急な増産などの対応は難しい情勢という。ただ「注文を断るところまでではない」と話していた。
22年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は前期比7%増の17億円を見込む。竹内社長は、今期の会社予想について「利益は想定通り確保できるとみているが、売上高の420億円が達成できるかは、半導体不足の影響が長引くかどうかが最大のリスク要因」と話していた。
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