(動画)兵庫県の始まり「仮想時間旅行」で紹介 「初代県庁館」11月3日オープン



【神戸経済ニュース】兵庫県は11月3日に、国が兵庫県を設置した際に最初の県庁舎として使われた建築物を復元した「初代県庁館」を神戸市兵庫区にオープンする。22年秋にも開業する「ひょうごはじまり館」と合わせて「兵庫県立兵庫津(ひょうごのつ)ミュージアム」を構成する。現存する絵図などに基づいて復元した建築物自体を展示するのと同時に、国が兵庫県を設置し、初代知事に後の初代内閣総理大臣である伊藤博文が就任した経緯などを「バーチャル・タイムトラベル(仮想時間旅行)」で楽しめる施設にした。10月29日には報道機関向けに公開した。

 江戸時代は、奉行所の出先機関である「勤番所」として使われ、短期間ながら初代の県庁舎になった建物を、実際の場所に近接する神戸市中央卸売市場の跡地に再現した。「庁舎」内で開催する仮想時間旅行は、専用のゴーグルをかけると、周りに見える実際の室内の風景に伊藤らの姿が浮かび上がる仕掛けだ。MR(複合現実)技術を活用し、伊藤の背中に回り込めば後ろ姿が見えるといった、実際にそこに居るかのような映像に仕立てたのが特徴だ。1日5回、5人ずつの体験を想定している。

 知事執務室がある県庁舎のほか、ひょうごはじまり館の完成後にはミュージアムショップになる「旧船見番小屋」、休憩所として「旧取次役所」、書道や生け花などの教室にも使える集会室として「旧同心屋敷」といった官庁街も再現。犯罪人を留置する「仮牢(ろう)」には実際に入ってみることもできる。各施設や部屋ごとの案内板にはQRコードを配置し、それぞれの説明が取り出せるようにした。アプリ上に歴史上の人物が浮かび上がり、記念撮影もできる。入場料は無料だ。

 県庁舎と取次役所は木造風の見掛けだが、実は鉄骨に木の板を貼り付けた鉄骨造にして、耐震性や耐火性を確保した。初代県庁館の建設費用は約4億円。ひょうごはじまり館の建築費と埋蔵文化財調査も合わせた総事業費は約32億円になる。土地は神戸市から無償で借り受けた。文化財の展示とは異なり、地下鉄海岸線沿線など地域のにぎわいづくりが目的とあって、兵庫県でも教育委員会ではなく企画県民部地域創生局が担当する。全体が完成して以降は年間に30万人の来館者を見込む。

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