アジュバン、25年3月期の売上高95億円に 東証「プライム市場」に向け計画書

【神戸経済ニュース】ヘアケア・スキンケア製品を企画販売するアジュバンホールディングス(4929)は22日、東京証券取引所が2022年4月に導入する新たな市場区分で「プライム市場」への所属に向けて、「新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書」を提出した。同社株がプライム市場の基準を満たしていなかった「流通株式の時価総額」「1日平均の売買代金」は主として業績拡大による企業価値の向上によって、基準をクリアする方針を示した。2025年3月期の連結売上高は22年3月期予想に比べて94%増の95億円をめざす計画だ。

 東証の新しい市場区分で上位の「プライム市場」に適合するための基準は5つ。(1)株主数は800人以上(2)流通株数は2万単位以上(3)流通株式の時価総額は100億円以上(4)流通株式比率が35%以上(5)1日平均の売買代金が2000万円以上、という基準をすべて満たす必要がある。このうちアジュバンは、新区分への移行の基準日である6月30日時点で、流通株式の時価総額が36億円、1日平均の売買代金が1953万円と、2つの項目を満たしていなかった。このため「新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書」の提出で、経過措置の適用を受けてプライム市場をめざす。

 アジュバンが提出した「計画書」によると、売上高を3年間で94%増と急成長させる原動力は、今期に始めた新規事業の男性用育毛剤の通販事業だ。25年3月期には定期購入するユーザー15万人を獲得し、売上高40億円の目標。10月5日に発売した男性用育毛ブランド「NUOSS(ヌオス)」の育毛剤は、国立研究開発法人の理化学研究所(埼玉県和光市)との共同研究で発見した成分を含む。定期購入者向けには、ネットを通じた会員制の育毛プログラムも始める。商品力と市場規模からみて、急成長は可能という。

 25年3月期には売上高95億円のうち、40億円を新規市場で占める計画だ。既存の美容院向けヘアケア・スキンケア製品の販売は売上高が55億円を見込む。このときの同社全体の純利益は9億2400万円を想定。PER(株価収益率)をおおよその業界平均である25倍とみれば、時価総額は約231億円になる計算だ。発行済み株式に対する流通株式の比率は44%であることから、流通株式の時価総額は101億円と、基準を達成できるとみている。これだけ売上高が急成長するなら同社株の売買も活発になり、1日の売買代金も2000万円の上回るというわけだ。

 売買代金の増加に向けては、流通株式数の増加による流動性向上もめざす。創業家が保有している株式を一部放出することも「計画書」には盛り込んだ。株式売り出しの時期や規模などについては今後検討するという。

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