9月の神戸港、輸出入総額は前年比25.7%増 医薬品など伸び輸入額は過去最高

20211021貿易統計9月

 神戸税関が20日に発表した9月の貿易統計(速報)によると、神戸港を通じた輸出入総額は前年同月比25.7%増の8271億円だった。新型コロナウイルスの感染拡大で物流が停滞した昨年との比較では、8カ月連続で前年同月を上回った。経済活動の再開で国内外で需要が高まる中、輸出・輸入とも高水準。輸入額は前年比25.3%増の3261億円と、月間の輸入額としては過去最高を記録した。

 輸入はドイツ、ベルギー、スウェーデンなどからの医薬品が前年同月比3.4倍の153億円だった。中国やノルウェー、台湾などからの有機化合物は94.0%増の139億円だった。いずれも9月としては過去最高を記録した。地域別でみると中国や東南アジア(ASEAN)を含むアジアからの輸入、欧州連合(EU)からの輸入はともに9月としては最高だった。

 輸出額は前年同月比25.9%増の5010億円だった。米国向けやインドネシア向けが増えた建設用・鉱山用機械は前年同月比2.0倍の275億円と増加が目立った。銅やニッケル、アルミなど非鉄金属は55.3%増の250億円と、月間の輸出額では過去最高になった。農薬や殺虫剤などに使う有機化合物は61.1%増の185億円だった。地域別では半導体製造装置の輸出が増えた中国が19.8%増の1219億円と、9月としては最高になった。

 9月の平均為替レートは1ドル=109円87銭と、前年同月に比べ3円91銭の円安・ドル高だった。全国の輸出入総額に占める神戸港のシェアは、前月比0.2%上昇の5.8%になった。

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