川重と藤田医科大学、病院内の物資運搬でロボット導入の実証実験 23日から

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【神戸経済ニュース】川崎重工業(7012)と藤田医科大学(愛知県豊明市)は18日、藤田医科大病院で検体や医薬品など物資の院内搬送に、川重が製造したロボットを活用する実証実験を23日から始めると発表した。藤田医科大がめざす「スマートホスピタル構想」の実現に向けた取り組みの一環。2022年度中に同病院での導入、実用化をめざす。将来的には院内での誘導や食事の提供、買い物代行など、ロボットの用途の幅を広げたい考えだ。(写真は実証実験で使用するロボット=川重提供)

 実証実験は3段階に分けて実施。まず今回23~31日には「フェーズ1」として、自律走行するロボットで同一フロア内での物資搬送が円滑にできるか検証する。人が補助してエレベーターをロボットに乗せ、別のフロアに移動することもある。次回「フェーズ2」は22年1月ごろに自律走行してアーム(腕)が付いたロボットが、自らエレベーターに乗り込んで別フロアまでの物資搬送を検証。さらに22年4月ごろの「フェーズ3」では物資搬送するうえで、ロボットと病院のシステム連携を検証する計画だ。

 国内では高齢化による患者数の増加や労働人口減少で、将来にわたっての医療従事者の持続的な確保が課題になっている。加えて新型コロナウイルスなど感染症への対応では、感染予防の観点からロボットなどの非接触サービスへの期待も高まった。こうした課題への対応を目的に、藤田医科大では電子カルテシステムを中心として、病院にまつわる患者への医療提供や臨床研究などを一括管理して効率化するデジタル基盤の構築「スマートホスピタル構想」を掲げている。

 藤田医科大ではこれまでも、川重とシスメックス(6869)の共同出資会社であるメディカロイドが開発した国産初の手術支援ロボット「ヒノトリ」で連携。藤田医科大が川重に自動PCR検査ロボットを使った検査事業を委託した経緯もあった。このほか同大はリハビリロボットや調剤ロボットなどの導入で人間とロボットが共存する環境整備を進めている。病院内の物資搬送をロボット化することで、一段と病院内の効率化、医療従事者の負担軽減を進めたい考えとしている。

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