20年度の兵庫県観光客数、42.6%減の7832万人 新型コロナが影響で減少

20211011ランキング
【神戸経済ニュース】2020年度(20年4月〜21年3月)に兵庫県を訪れた観光客は前年比42.6%減の7832万人だった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、2度の緊急事態宣言による臨時休業やイベント中止などの影響で、兵庫県内の10地域すべてで減少した。このうち神戸地域の観光客数は1563万人と、前年比55.9%減だった。

 調査対象は年に1万人以上、または特定の月に5000人以上の観光客が訪れる施設など約1200地点。兵庫県が4日に速報値として発表した。

 上位10位のランキング(社寺参拝、イベント等を除く)では、上位5位までを公園で占めた。密集が発生しにくい屋外施設が人気を集めた。神戸市内の施設では、昨年7位だった「北野工房のまち」や9位だった「須磨海浜水族園」がランク外になった。半面、フルーツ・フラワーパークは来園者数が減ったが順位を上げた。

 神戸市への観光客数の減少は、2019年にラグビーワールドカップの開催で増えた反動減があったうえ、神戸ルミナリエなどのイベント中止が相次いだうえ、「有馬温泉・金の湯」「北野工房のまち」など多くの施設が臨時休業したのが影響したとしている。

 兵庫県が推計した県内観光消費額は6821億円と、前の年度に比べ45.4%増加した。新型コロナの影響で減少した。このうち観光産業による付加価値額である観光産業県内総生産は45.8%減の3840億円だった。物価変動を考慮した観光産業県内総生産の実質値は46.0%減の3746億円。県内総生産に占める割合は1.9%と、前年度の3.4%から低下した。

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