神戸市役所内のワクチン接種会場、開設時間を拡大 利便性高い立地を活用

【神戸経済ニュース】神戸市は6日、神戸市役所24階に設置した新型コロナウイルス対策ワクチンの集団接種会場で、開設時間を拡大すると発表した。現在は平日の午後6〜9時に開設しているが、11月4日からは木〜日の午後1時半〜5時にも開設。都心部にあり、利便性が高い立地の接種会場を活用し、都心三宮で働く人や、学生などの若い世代がより接種を受けやすくする。このうち木曜午後の接種時間帯は知的障害、精神障害などで配慮が必要な人の接種に充てる。

 6日の定例記者会見で久元喜造市長は「ワクチンをすみずみまで行き渡らせる」とねらいを説明した。2回の接種を終えた人が住民の6割を超えるなど、ワクチン接種に関する施策は「大詰めを迎えつつある」(久元市長)。だが仕事などで自分に合った時間に接種の予約ができなかったり、身近な接種会場が混雑していたりで、なお接種を受けていない人も残る。より利便性の高い会場で接種できるようにして、1人でも多くにワクチンを接種したい考えだ。

 同じ目的で、公共交通機関が使いにくい北区や西区の農村部向けに、医師や看護師が出張してワクチン接種する施策にも乗り出す。ワゴンタイプの乗用車2台を借り上げ、ワクチンの運搬や接種に必要な資器材を搭載。帰宅に7カ所、西区に6カ所ある神戸市の出張所を巡回して、近隣住民に接種を促す。住宅団地などでも室内の接種場所と駐車場が確保できれば、「ワクチンカー」が出向いて臨時の接種会場を立ち上げるケースも想定する。

 もっともワクチン接種が進展するとともに、接種会場の需要は後退する。現在は18カ所の集団接種会場があるが「これからは予約の伸びや接種の規模に、会場の規模もフィットさせていきたい」(神戸市健康局の岡田宏二担当局長)という。

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