神戸市長選 鴇田香織氏が政策発表 新型コロナ「仮設病棟6000床分を建設」

 10月24日に投開票する神戸市長選に無所属で立候補を予定している鴇田(ときた)香織氏は28日、神戸市役所で記者会見して政策を発表した。鴇田氏は6つ掲げた政策の筆頭に「新型コロナウイルス感染症の自宅療養ゼロ」を掲げる。そのために「ポートアイランドの空地を中心に、神戸市内に6000床を収容する仮設の病棟を建設する」との方針を語った。個室だけでなく家族で過ごせる病室も作りたい考えもだ。加えて新型コロナへの効能が一部で期待されている駆虫薬イベルメクチンについて「神戸で製造することも視野に入れている」と述べた。

 ワクチンを接種できない11歳以下の子供の間で新型コロナの感染が広がりつつある現状をにらみ、小中高校では登校しなくても欠席あつかいしない「選択登校制」を導入する。給食は弁当に切り替え、登校しなくても配達を受けて食べられるようにする。児童生徒が感染した場合は、その児童生徒が通う学校名を公表したうえで休校し、地域に警戒を呼びかける方向だ。休校にすることで兄弟姉妹間の感染を経路とした感染拡大が学校全体に広がるのを防ぐねらいもあるという。

 新型コロナ以外では「子育てを楽しむ街に」「海外に強い街に」「鉄道相互乗り入れ」「三宮駅前再開発」「市民との意見交換」と5つの政策を掲げる。これらにほぼ共通するのは、「日本全体は人口が減少するとしても、大都市である神戸は都市間競争に勝って人口を増やす」のを目的とした施策だ。これが人口減少を前提に大都市経営を考える現職の久元喜造氏との、もっとも大きな違いだと鴇田氏は強調する。

 「女性が定着する街は人口が増えやすい」として、特に子育て感染施策には力を入れたい考えだ。駅前など便利な場所で、保護者と保育園の間で子供を受け渡しする「保育ステーション」の導入などを訴える。神戸市長選には鴇田氏のほか、現職の神戸市長で自民、公明、立民、国民が推薦する久元喜造氏、共産が推薦する岡崎史典氏、元加西市長の中川暢三氏、音楽塾経営の服部修氏、空手道場代表の酒谷敏生氏が立候補を予定している。

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