兵庫県が20日に発表した５月の鉱工業生産指数（2010年＝100、季節調整済み）速報値は前月比3.6％低下の100.8と、２カ月ぶりに低下した。兵庫県は生産活動の基調判断を、前月と同じ「持ち直しの動きが見られる」に据え置いた。業種別の生産指数は主要９業種のうち７業種が低下した。


　主要９業種では最も高いウエートを占める「はん用・生産用・業務用機械工業」が前月比8.0％低下と下げに転じた。このうち個別の品目では前月に伸びが目立った一般用蒸気タービンや蒸気タービン部品、ショベル系掘削機械などが低下して指数を押し下げた。リチウムイオン蓄電池やイパン用エンジン発電機などが伸びず、「電気機械工業」も低下した。

　同じ月の全国統計では、経済産業省が14日に発表した５月の鉱工業生産指数（2010年＝100、季節調整済み）確報値は前月比3.6％低下の100.1だった。

関連記事

• ５月の兵庫県一致指数、２カ月ぶり悪化　基調判断「悪化」据え置き (2017/07/31)
• ７月の神戸市消費者物価指数、１年半ぶり高水準　生鮮食品除く食品など高い (2017/07/28)
• ５月の兵庫県鉱工業生産3.6％低下　基調判断「持ち直しの動き」据え置き (2017/07/20)
• ６月の神戸港、輸出入総額は前年比10.3％増　輸入が前月に続き大幅増 (2017/07/20)
• 日銀短観兵庫、全産業２期ぶり改善　先行きは依然慎重 (2017/07/03)