斎藤兵庫知事「10月中ぐらいに開始したい」 県内旅行促進で先行キャンペーン

20210915斎藤会見

 兵庫県の斎藤元彦知事(写真=兵庫県が配信した動画より)は14日に記者会見し、2021年度9月補正予算案に盛り込んだ「ひょうごを旅しようキャンペーン」について、先行実施を「できれば10月中ぐらいに開始したい」との見通しを述べた。同キャンペーンは1人1泊2000〜5000円の補助金と、おみやげが買えるクーポン券を付ける県内旅行促進のキャンペーンだ。新型コロナウイルスの緊急事態宣言や、まん延防止等重点措置の終了後、兵庫県内のワクチン接種率が60%を上回ることを条件に開始する。新型コロナで打撃を受けた宿泊・観光業を支援するのがねらいだ。

 国が観光を促進するキャンペーンとして昨秋実施した「GO TOトラベル」キャンペーンの再開を県内で先取りする内容になっている。実施に向けて斎藤知事は「いまの感染を抑えることが大事だし、このキャンペーン等で再び感染を拡大させることがないように」との観点から、緊急事態宣言などの終了後であることと、ワクチン接種率60%という2つの条件が必要であることを強調した。あくまでワクチン接種を終えた人が中心の先行実施であるという。

 そのうえで「再び感染が拡大した場合は、総合的に判断して停止もありうる」というが、一方で「国から行動制限の緩和の議論が出てくると思うので、それとの兼ね合い」もあるという。県境をまたぐ旅行と、県内だけの旅行にどういった違いがあるのか、といった議論なども考えられる。開始の条件は「柔軟に考えたい」と今後の展開次第では変わる可能性も言及した。斎藤氏は「まずは感染をしっかり抑えたうえで、感染が拡大しない条件下でスタートしたい」と話した。

 さらにキャンペーンの先行実施を通じて「ゴールを県民に示す形になる」という。「感染抑止と、ワクチン接種をできるだけ多くの方に、という2つをメッセージとして出させていただいて、これが達成できれば県内に旅行ができる、ということ」と説明。「観光や飲食業など付随するさまざまな事業者の方にとっても、経済活動を再開できることの道標(みちしるべ)になるとも考えた」と語った。

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