久元神戸市長、菅政権のワクチン施策「強いリーダーシップ」評価 「事務」に不満も

20210913久元市長

 神戸市の久元喜造市長(写真)は13日の記者会見で、月内で退陣する菅義偉首相が展開した新型コロナウイルスのワクチンを巡る施策について「途中でワクチン供給が途切れそうになったこともあったが、全体としては強いリーダーシップでワクチン接種を進めていただいた」と述べ、迅速なワクチン接種につながったことを評価した。「全体としてみれば、諸外国に比べてスタートは遅かったかもしれないが、相当急ピッチでワクチン接種が進んだ」との認識を示した。

 一方で「事務」の面では不満も語った。久元市長は「事務的には、厚生労働省のアナウンスなどで『国としては十分にワクチンは行き渡っていて、自治体にたまっている』と繰り返されたことは、自治体の現場でワクチン接種に全力で取り組んでいる立場からみれば、これは相当不本意ではなかったか」と指摘。「国と自治体の間で、事務的な意思疎通、現実に起きている状況の共通認識を持つことが必要だった」と語った。

 ノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)では足元で、1日に6800人のワクチン接種が可能になるなど、神戸市は包括連携協定を結ぶ楽天グループ(4755)との連携によって、全国でも有数の大規模ワクチン接種会場を運営する。ワクチン接種の積極展開による経済活動の早期再開は、久元氏自身がこだわった施策でもある。これに呼応するように、ワクチン供給の担当相まで設置して取り組んだ菅首相の姿勢も評価した形だ。結果としてのワクチン供給のスピードにも、一定の納得感があったようだ。

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