神戸市長選、岡崎史典氏が立候補表明 「市民の命を守るのが基礎自治体」
- 2021/09/09
- 13:03
兵庫県労働組合総連合事務局次長の岡崎史典氏(52歳、写真)は、10月24日に投開票する神戸市長選に立候補すると9日に発表した。記者会見した岡崎氏は、新型コロナウイルスの感染拡大が長引く中で「いまの久元(喜造)市政を続けていては命、くらし、雇用を守れない」と強調した。感染拡大は「菅(義偉)内閣や久元市長がやるべきことをしてこなかった結果」と話し、市政の転換を訴えた。岡崎氏は無所属で立候補し、共産の推薦を受ける。
新型コロナ対策について、久元市長は「病床削減を当然視し、PCR検査など科学的なコロナ封じ込めの対策まで、費用対効果を優先させて行わなかった」と批判。一方で「中小企業や商店には自治体として、独自の支援を打ち出さず、三宮再開発に象徴される不要不急の大型開発を推進した」と指摘する。「市民の命を守ることこそ基礎自治体の役割」と話していた。
とりわけ久元市長が1期目に立候補する際に公約で掲げた「中学生以下の医療費無料」を2期目には撤回したことを問題視。「市民との約束をかなぐり捨てる市長に、市政を任せ続けるわけにはいかない」と力を入れた。加えて、労働運動に携わる立場から、1日に「8時間働けば普通の暮らしができるよう、最低賃金1500円を神戸市から発信していきたい」とも訴えた。
岡崎氏は19の市民団体が加盟する「市民にあたたかい神戸をつくる会」で共同代表を務める。高校卒業から数年間は通信機材メーカーの会社員として大阪市で働いたが、その後は神戸市でNHKの契約や受信料徴収に携わる地域スタッフになり、全日本放送受信料労働組合に加入したことから労働運動に関わることになった。兵庫労連の事務局次長は2012年から。
神戸市長選は10月10日に告示。現職の久元喜造氏に加え、元加西市長の中川暢三氏、音楽塾経営の服部修氏が既に立候補を表明した。
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