神戸市とマクアケ、中小企業の新製品・サービス支援などで連携協定

 神戸市と、購入型クラウドファンディングサイトの「Makuake」を運営するマクアケ(4479)は7日、中小企業の販路拡大支援などで連携協定を結んだと発表した。クラウドファンディングの仕組みを受注販売の受付窓口として活用することで、中小企業が過大な在庫を持たずに新製品や新サービスを発売できるようにする。マクアケと自治体の連携協定は横浜市、徳島市に続き3カ所目。

 神戸市内の中小企業で、神戸市が展開する既存のイノベーション創出支援事業である「プロジェクト・エングローブ」「ミライ経営塾ワンダース」「ものデザインコラボLAB」の参加企業が対象。Makuakeを利用する際に、マクアケが広報戦略や、資金調達(商品受注)後の展開を見据えた販売戦略などをアドバイス。寄付(受注)を募るホームページのデザインを任せるデザイナーなどとマッチングも計画している。さらにMakuakeを利用した神戸市の企業を紹介する特設ページなども計画しているという。

 Makuakeの基本的な仕組みや先行事例、具体的な活用方法についてのアドバイスなど、クラウドファンディングに詳しくない人を主な対象にした「Makuake活用セミナー」を10月20日にアンカー神戸で開催する。このセミナーは一般の市内中小企業も参加することができる。テレビ会議システムを通じた参加も可能とした。セミナー終了後には、さらに具体的な活用法などを聞ける個別相談会(先着8社)も予定している。

 神戸市経済観光局の長井伸晃担当係長は、「コロナ禍で展示会や百貨店の催事などが減るなか、顧客の手応えなどを感じられる新たな場づくりを、マクアケと連携して支援できれば」と話す。利用する中小企業はMakuakeを通じて集まった資金の80%を受け取ることができる。通常の利用と同じで、残りの20%はマクアケに支払う手数料になる。

 神戸市とマクアケは連携協定について7日午後2時に発表した。ただ午後の東京株式市場ではマクアケ株に目立った反応は出なかった。


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