三宮再開発 「感染症に強い都心」建築物にガイドライン、屋内と屋外で

 神戸市が3日に開催した「都心三宮における感染症に強い空間ガイドライン等検討会」(座長・小林知広大阪大准教授)の第2回会合では、神戸市が屋内空間のチェックリストと屋外空間の取り組み事例を盛り込んだガイドラインの素案を提示し、出席した有識者らがおおむね了承した。屋内用チェックリストなどの提出は任意とするが、ガイドラインを作成することで都市空間の建築物を整備する際に感染症対策を盛り込むよう指針を示す。

 ガイドラインでは対象エリアを各鉄道の三宮駅から新港町の再開発地区にかけての「都市再生緊急整備地域」を中心にする。そのうえで屋内空間には「身体的距離」「換気」「非接触」「(建築物の)運用」の観点から、一定の基準を満たしているか確認できるチェックリストを作成。屋外空間には同様の4つの観点から、どういった取り組み事例があるかといった公共空間の取り組みを紹介する。素案ではガイドラインを事務所や店舗を新築・改修する際に適用するとした。

 有識者からは、適用対象の建築物について事務所や店舗以外にも、宿泊施設など対象になり得る建築物が他にも考えられるとの指摘があった。このほかガイドラインを適用し、チェックリストを提出する機会としては新築や改修のほか、テナントが入れ替わった際など小さな改修の機会なども考えられることから、もっと柔軟に考えてもよさそうといった声も出た。次回の検討会は10月ごろにも開催し、専門家の意見をガイドラインの案としてまとめる。

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