シスメックスとJCRファーマに感謝状 「本庶記念神戸基金」に寄付で

20210904感謝状贈呈式

 神戸医療産業都市推進機構は3日、同機構の本庶佑理事長が2018年にノーベル生理学・医学賞を受賞した記念で設立した、医学や医療の高度な研究を支援する「本庶記念神戸基金」に多額の寄付をした相手先に感謝状を贈る式典をテレビ会議システムを通じて開催した(写真=神戸医療産業都市推進機構提供)。寄付者であるシスメックス(6869)の家次恒会長兼社長と、JCRファーマ(4552)の芦田信会長兼社長に、本庶理事長が画面を通じて感謝状を示した。

 本庶氏は家次氏と芦田氏に、寄付への謝辞を述べたのに続き、新たに同機構が開設した研究施設「次世代医療開発センター」には新たに感染症の分野の人材を招いたことを紹介。分散していた機構の研究室が集まり、分野間で交流する垣根が下がったと説明した。さらに「こういう施設から新たなシーズ(技術の種)が生まれるには、どうしても一定の、絶えざる資金が必要で、このような基金を大きくしていきたい」と強調。継続的な支援を求めた。

 一方であいさつしたシスメックスの家次氏は、次世代医療開発センターなど神戸医療産業都市での研究成果を「いかに形にしてグローバル発信できるか、というのはわれわれの責務だと思っている」と話していた。JCRファーマの芦田氏もあいさつし、「次世代医療開発センターから世界に通用する多くの若手研究者が育っていくことを期待している」と述べ、継続的に支援をしたい意向を語った。

 「本庶記念神戸基金」では多くの寄付を集めることを目的に、寄付の金額によって異なる返礼品を設定している。団体の場合は寄付額が1000万円を超えると「プラチナ」の称号を贈り、として本庶理事長の直筆サイン入りグッズを受け取れる。500万円超の「ゴールド」の称号では記念のタテが付く。具体的な寄付額は明らかにしていないが、シスメックスはプラチナ、JCRファーマはゴールドの称号を授与したとしている。

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