斎藤兵庫知事、学校の休業基準「柔軟な対応必要」 感染者1人で学級閉鎖も

20210902知事視察

 兵庫県の斎藤元彦知事(写真右)は1日午後、兵庫県立こども病院(神戸市中央区)視察後に記者団の取材に応じ、クラスに新型コロナウイルスの感染者が複数発生した場合に学級閉鎖とする目安を示していることについて「実情次第で臨機応変に対応したほうがいい、となった場合」「運用は柔軟に対応していくことが必要」と述べ、感染拡大の情勢次第で見直しもあり得るとの認識を示した。伊丹市が感染者1人でも学級閉鎖する方針を打ち出したことについて「現場の判断」として、特に問題視しないことも強調した。

 9月1日から多くの学校で2学期が始まることもあり、斎藤知事は県立こども病院を視察したという。同病院では新型コロナ用の集中治療室2床、同一般病床5床を確認した。斎藤氏は「子供の学ぶ機会やコミュニケーションを育成するという意味で、対面式の授業は大事」と、改めて一斉休校しなかった理由を説明した。一方で、手洗いや換気、マスク着用といった個人での感染対策を改めて呼びかけた。

 斎藤氏の取材に立ち会った同病院の笠井正志・感染症内科部長(写真左)は、一斉休校は必要ないか記者が質問すると「感染症の医師としては(一斉休校に踏み切りたくなる)気持ちはわかるが、まずやるべきことは個人レベルでの感染対策と、高校生以上なら可能な範囲でワクチン接種」と語った。飯島一誠院長(写真中)は「子供が感染する経路で最も多いのが親から」と指摘。「大人が(新型コロナに)かからならないよう対策するのが一番重要」と話していた。

 あわせて斎藤氏は感染者数の増加によって保健所の人手がひっ迫しつつあることから、感染経路などを特定する積極的疫学調査を全件調査から、重点調査に変更する方針も説明。具体的な方針をまとめて2日以降に発表する予定としした。

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