神戸市、総額111億円の9月補正予算案 新型コロナ対策の医療費を通年化
- 2021/08/25
- 01:15
神戸市は24日、新型コロナウイルス対策を目的とした総額111億9700万円の2021年度9月補正予算案を発表した。従来予算には半年分程度しか計上していなかった新型コロナ関連の医療費用を、通年分に拡張する。ワクチン接種体制の継続や、軽症者などを受け入れる宿泊療養施設を継続的に使用するための予算を確保。さらにワクチンに関するコールセンターの強化や、宿泊療養施設を追加確保するための費用も盛り込んだ。
ワクチン接種が始まったことなどもあり、当初予算では新型コロナに対応して強化した医療提供体制に対応する予算を、国の予算に合わせて半年分程度しか計上していなかった。だが足元では1日の感染者数が過去最高水準に膨らむなど事態が拡大。医療提供体制を継続する必要が出てきたうえ、さらに強化する必要が出てきたことにも対応する。
財源は交付税などの国庫支出金(56億7200万円)と県支出金(38億6700万円)で今回の支出の85%をまかなう。残りの16億5800万円を市債発行(1億700万円)、その他特定財源(4億5200万円)、一般財源(10億9900万円)で補う。このうち一般財源の10億9900万円は財政調整基金を取り崩す。このほか一般財源の4億4900万円を予備費から今回の支出に付け替える。
今回の補正予算によって一般会計の規模は8907億円と、従来に比べて1.3%程度拡大する。8月31日始まる9月議会に提出し、9月6日に可決の見通しだ。
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