川重、LPG兼用のアンモニア運搬船を初受注 川崎汽から・燃料もLNG

20210823川重アンモニア兼用運搬船

 川崎重工業(7012)は23日、液化石油ガス(LPG)と液化アンモニアを積載できるタンクを搭載し、LPGを燃料とする運搬船(図は完成イメージ=川重提供)を初受注したと発表した。発注主は川崎汽船(9017)。低炭素エネルギーとして活用されているLPGと、新たな脱炭素燃料として注目されているアンモニアを同時に運搬することができる。タンク容量は8万6700立方メートルと、従来のLPG運搬船よりもタンクの容量も増えた。坂出工場(香川県坂出市)で建造し、2023年の完成を見込む。

 燃料にLPGと低硫黄燃料油を使うことができる。LPGを燃料にすると、燃料油で航行する場合に比べて排気ガス中の硫黄酸化物(SOx)や二酸化炭素(CO2)の排出量を大幅に削減できる。すでに実施中の国際的なSOx排出規制に加え、22年以降の建造契約船から予定している単位運航当たりのCO2排出量を、基準値に比べて30%削減する新規制にも対応している。

 全長およそ230メートル、幅37.2メートル、深さ21.9メートルと、船体は従来のLPG運搬船とほぼ同じ大きさ。世界の主要なLPGターミナルに入港できる一方で、タンクの容量増に成功した。17年に完成したLPG運搬船は全長約229メートル、幅37.2メートルで、タンク容量は8万2423立方メートル。これに比べるとタンク容量は5.2%増加した。LPG運搬船としては71隻目、LPG燃料のLPG運搬船としては8隻目の受注だ。

 川重は6月に開いた事業説明会で、LPGとアンモニアを両方運べる運搬船を開発したと発表していた。燃料として需要増が予想されるアンモニアの輸送需要が増えるとの見込みに対応。アンモニアが液化するマイナス33度は、LPGが液化する温度(プロパンはマイナス42度)と近いことから、双方を運べる船の開発に結びついたなどと説明していた。

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