神戸市で東京パラリンピックに向け採火式 元陸上の永尾嘉章さんが出席
- 2021/08/14
- 23:24
神戸市は14日、24日に開幕する東京パラリンピックに向けて全国から集める聖火の「採火式」を開いた。神戸市では、1995年に発生した阪神淡路大震災の犠牲者を慰霊するガス灯「1.17希望の灯り」から火を分ける形で採火。神戸市の小原一徳副市長と、2016年のリオデジャネイロまで7回のパラリンピックに出場した元パラ陸上選手で神戸市在住の永尾嘉章さんが式典に出席した。
「1.17希望の灯り」は阪神淡路大震災で被災した10市10町の記念碑などを巡って運んだ種火や、47都道府県から寄せられた種火を1つに集めて2000年1月17日に点灯した。この火が再び火種として東京パラリンピックの聖火に使われる。神戸市で採取した種火など兵庫県内各地の火は16日にユニバー記念競技場(神戸市須磨区)で1つにまとめ、「兵庫県の火」として東京に送り出す。
式典後に報道機関の取材に応じた永尾嘉章さんはパラリンピックのみどころについて、「スポーツとして見てもらうことで、障害者と健常者の垣根というものもなくなっていくと思う。まず純粋にスポーツとして楽しんでいただけたら」と話してた。
大雨警報が発令される中での開催とあって、観客を入れず、当初予定した知的障害者とボランティアによる民族楽器の演奏なども中止。関係者だけで実施した。
神戸市ではパラリンピックの約1年後である22年8月26日から9月4日までの10日間、ユニバー記念競技場で「神戸2022世界パラ陸上競技選手権大会」を開催する。当初は21年秋に開催する予定だったが、東京五輪・パラリンピックに合わせて1年延期になっていた。
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