神戸市「女性の会社役員」を本気で育成 関学大運営の無料講座
- 2021/08/12
- 02:20
神戸市は11日、女性の会社役員や経営幹部を育成する「神戸市女性リーダー育成研修」の参加者募集を始めた。講座は関西学院大の大学院・経営戦略研究科(ビジネススクール)が運営。将来会社の経営幹部として活躍する意欲のある女性を対象に、経営者として必要な知識を学び、適切な判断力や意思決定力を身に付ける。企業や団体の意思決定層に女性を増やすことで、さらなる女性の社会進出を促すのがねらい。
これまでも神戸市はキャリアアップをめざす女性のための講座を開いてきたが、幅広い層の女性が同時に受講する形式だったため、どうしても講義が一般論に傾きがちだった。今回は対象を、職務経験10年以上である現役の女性管理職などに限定。経営者として意思決定する際に必要になる知識とともに、広く深く考える力を本気で身につけることをめざす。
講師陣は、すでに女性リーダーを育成する大学院のコースで実績がある関学大の教授らが担当する。加えて初回と最終回には大企業で活躍する現役の女性役員による、講演会を開催。さらに受講者は選択講座として、関学大の大学院「女性のキャリアアップ・起業コース」で提供する「マーケティング」「経営戦略」「人的資源とキャリア開発」(各講義とも3時間×4回)のいずれか1講座を受講することもできる。
受講料は無料。募集定員は30人で、応募多数の場合は書類選考する。受講資格は神戸市内に在住または在勤の女性で、現在管理職か経営幹部になって間もないことなど。講義はオンラインを予定しており、全日程の参加が可能でテレビ会議システムの「ZOOM」が使えるなどが条件だ。申し込み書は神戸市のホームページでダウンロードし、メールで応募する。申し込み受付は9月6日まで。
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