ノーリツ1〜6月期、最終黒字50億円 上期最高益も下期は原材料高など逆風に

20210811ノーリツ決算

 ガス給湯器大手のノーリツ(5943)が11日に発表した2021年1〜6月期の連結決算は、最終損益が50億円の黒字(前年同期は67億円の赤字)になった。3期ぶりに黒字を回復し、1〜6月期としては過去最高を記録した。国内と中国、北米では寒波を受けて相対的に高採算である給湯器の取り替え需要が増加。さらに上位機種の販売に力を入れたのが奏功した。収益構造改革に関する特別損失がなくなり、24億円の投資有価証券売却益を計上したのも寄与した。

 売上高は前年同期比13%増の940億円、営業損益は40億円の黒字(前年同期は7億5600万円の赤字)。国内事業では寒波で取り替え需要が増えたのに加え、除菌機能を搭載した上級機種が伸びた。給湯器の国内販売台数は前年同期比5%増の55万台になった。ちゅう房分野ではマルチグリルとレンジフードをあわせて販売し、客単価を引き上げた。高付加価値商品の販売強化で、昨年撤退した住設システム分野の減少分を補って増収になった。

 海外事業は中国がけん引。中国での売上高は前年同期比65%増の189億円になった。ネット販売のほか、内陸部など同社がこれまで手薄だった上海以外でも販売が伸びた。北米では巣ごもり需要や、寒波による取り替え需要を取り込み、売上高は34%増の74億円。豪州でも業務用、家庭用ともに伸び、売上高は27%増の37億円と全地域になった。6月に出資したベトナム家電大手「カンガルー・インターナショナル」は持ち分法適用会社として7月から寄与する。

 21年12月期の連結業績予想は据え置いた。最終損益は76億円(前期は30億円の赤字)を維持した。1〜6月期(上期)の業績は会社予想を上回ったが、11日に記者会見した腹巻知社長は「下期は原材料高と為替変動で約15億円のコスト増になる」という。上期の営業利益が会社予想上回った差額で11億円を吸収できるが、あと4億円を販売数量の増加や社内のコスト削減などで補う必要がある。業績予想の前提になる銅の卸価格は、期初時点で年平均1キログラムあたり840円としていた。現在は7〜12月の平均で1170円とみている。

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