上組の4〜6月期、純利益34%増 取り扱い貨物が回復で増収効果
- 2021/08/11
- 03:10

港湾運送大手の上組(9364)が10日発表した2021年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比34%増の59億円だった。取り扱い貨物の増加による増収効果で増益を確保した。特別損失に4億8000万円の固定資産除売却損を計上。一方で、特別利益に固定資産売却益1億9300万円と投資有価証券売却益4億3500万円を計上して補った。
売上高に相当する営業収益は12%増の644億円、営業利益は34%増の77億円になった。取り扱い貨物は輸出入とも増加。港湾運送、倉庫、国内運送ではコンテナ貨物、穀物、自動車、自動車関連部品などの輸送が増えた。国際輸送についても発電設備などプロジェクト輸送の取り扱いが増えて収益を支えた。事業分野(セグメント)別の売上高は物流事業が14%増の574億円、その他事業が2%減の74億円。
同社は今期からセグメントを「物流事業」「その他事業」に再編した。従来は「国内物流事業」「国際物流事業」だった。収益認識に関する新会計基準を今期から適用したが、新基準による営業収益への影響額などについては明らかにしなかった。
22年3月期の連結業績予想は据え置き。純利益が前期比3%増の184億円を見込む。年間を通じて国内、海外とも取り扱い貨物量の回復が継続する見通し。
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