神戸天然物化の4〜6月期、最終赤字1億円 下期納品の製品が増加で

20210811神戸天然物化決算

 東証マザーズ上場で受託合成の神戸天然物化学(6568)が10日に発表した2021年4〜6月期の単独決算は、最終損益が1億400万円の赤字(前年同期は300万円の黒字)になった。4~6月期に最終赤字を計上したのは上場来初めて。医薬関連などで下期に納品する製品の受注が増えたこともあり、この期の売上高が前年同期を大きく下回ったのが響いた。特別損失には創業者である広瀬克利氏の取締役退任に伴う特別功労金1億円を計上した。

 売上高は前年同期比8%減の9億7500億円、営業損益は4600万円の赤字(前年同期は800万円の赤字)だった。事業部門(セグメント)別の売上高は、機能材料事業部門が前年同期比5%減の4億6800万円、医薬事業部門が52%減の2億2800万円、バイオ事業部門は3.0倍の2億7800万円だった。バイオ事業部門では20年10〜12月期から発生していた原材料調達の遅れが徐々に解消し、量産品が好調だった。

 22年3月期の業績予想は据え置いた。税引き利益は前期比10%増の4億4000万円を見込む。6月末時点の受注は、獲得確度の高い案件も含めると、売上高の通期予想に対して8割程度になるという。同社は「期末に向けて売上高の計上が進めば費用を吸収し、通期では増益が確保できる見通し」(経営企画室)としている。

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