神戸市20年度決算、10年ぶり財源対策104億円 コロナ対策で税収減

20210810神戸市役所

 神戸市が10日に発表した2020年度決算は、一般会計が3億円の黒字(19年度は13億2100万円の黒字)を確保した。10年ぶりの財源対策で104億円を調達し、実質収支を黒字化できた。高齢化による社会保障関係費用の増加に加え、新型コロナウイルス感染症の対策費用も増加して歳出が膨らんだ。一方で新型コロナや税制改正の影響で、市税収入や使用料手数料など神戸市の自主財源は減少。財源対策として特例債の発行と財政調整基金の取り崩しで補った。(写真は神戸市役所)

 20年度の歳入は1兆97億1500万円(19年度比24%増)、歳出は9966億7200万円(同24%増)だった。歳入と歳出の差額である130億4300万円から、繰越財源の127億4300万円を差し引いた残りが実質黒字になる。黒字として残した3億円は、市議会が決算を承認した後に決算剰余金として財政調整基金に組み入れ、今後の財源不足などに備える。

 歳入のうち新型コロナ対策関連で、特別定額給付金が1537億円増加したほか、地方創生臨時交付金が146億円増加するなど、国庫支出金が1853億円増えたのが今回の特徴だ。だが市税収入は38億円減少した。歳入でも新型コロナ対策関連で、物件費等が1821億円の増加。決算の規模が膨らんだのは、ほぼ全額がコロナ対策だった。一方で人件費、扶助費、公債費で構成する義務的経費は、人件費と公債費の減少で14億円と小幅ながら19年度に比べて減少した。

20210810神戸市債残高

 20年度末(21年3月末)時点の市債発行残高は1兆1859億円と、前の年度末に比べて429億円増加した。このうち国が神戸市に支払う地方交付税の代わりに発行する「臨時財政対策債(臨財債)」の残高が3月末時点で5584億円と、1年前に比べて277億円増加。臨財債を除いた実質的な借金である神戸市債は、学校建設や大阪湾岸道路西伸部の工事が進むなど投資的経費の増加で同6275億円と152億円増えた。臨財債でない神戸市債残高の増加は2年連続になった。

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