ケミプロ化成、今期税引き益17%減に上方修正 紫外線吸収剤など確保の動き

20210810ケミプロ決算と修正

 ケミプロ化成は10日、2022年3月期の単独税引き利益が前期比17%減の1億5000万円になりそうだと発表した。従来予想の1億円から上方修正し、減益幅が縮小する。4〜6月期に紫外線吸収剤や酸化防止剤など、プラスチックの添加剤が想定以上に伸びたのを通期予想に反映する。ただ足元では顕在化していない新型コロナウイルス変異株などの感染拡大による景気悪化も、通期予想に一部織り込んだとしている。

 売上高は1%減の9500億円、営業利益は29%増の4億5000万円を見込む。従来予想は93億円、3億6000万円だった。コンテナ不足による物流の乱れなどを背景に、プラスチックなどを製造するメーカーが、紫外線吸収剤などを原料として手元に多く確保しておく動きが広がっているという。4〜6月期は期初とあって、原材料確保の動きが出やすかった面もあったとみている。このほか近年、営業面で力を入れている受託製造製品も順調に注文を集めているのも寄与する。

 同時に発表した2021年4〜6月期の単独決算は、税引き利益が26%減の1億1100万円になった。主力の紫外線吸収剤の売上高は前年同期比9%増の12億3100万円、受託製造製品は3%増の4億5000万円になった。売上高は12%増の24億円、営業利益は2.6倍の2億1400万円だった。売上高は「収益認識の新基準」による会計方針変更で7400万円押し下げられた。

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