カルナバイオの1〜6月期、最終赤字7.76億円 臨床試験開始で費用増

20210807カルナバイオ決算

 創薬ベンチャーのカルナバイオサイエンス(4572)が6日に発表した2021年1〜6月期の連結決算は、最終損益が7億7600万円の赤字だった。前年同期の3億9700万円から赤字幅が拡大した。今期に入って自社で初めて実施する3種類の薬剤の臨床試験が始まり、研究開発費用が膨らんだ。

 売上高は前年同期比26%減の4億3000万円、営業損益は7億7700万円の赤字(前年同期は3億7500万円の赤字)になった。この半年間に、創薬事業の売上高計上はなく、「キナーゼタンパク質」などを販売する創薬支援事業の売上高が18%減の4億3000万円だった。国内と北米向けの売上高が減少した。

 21年12月期の連結業績予想は据え置いた。2021年12月の連結業績予想は従来予想を据え置いた。最終損益は18億2500万円の赤字(前期は11億円の赤字)を見込む。売上高に創薬事業の一時金などは織り込んでいない。受け取ることが決まった場合は改めて発表する方針としている。

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