シスメックスの4〜6月期、純利益2.2倍 血液検査数が回復で過去最高

20210807シスメックス決算

 医療用検査機器のシスメックス(6869)が6日に発表した2021年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比2.2倍の99億円だった。4〜6月期としては過去最高を記録した。国内外の医療機関で血液検査の実施回数が大幅に回復し、検査試薬の販売数量が増えた増収効果が収益をけん引。売上高に占める検査試薬の割り合いが高まったことで、収益性も高まった。円相場が想定よりも円安・ドル高で推移したのも下支えになった。

 売上高は31%増の793億円、営業利益は2.2倍の150億円になった。いずれも4〜6月期としては最高になった。検査試薬の販売が回復したほか、販売・サービス活動の再開もあって機器販売やサービスでの収益も膨らんだ。地域別の売上高は国内が30%増の122億円、米州が30%増の181億円、欧州・中東・アフリカが39%増の252億円、中国が25%増の173億円、アジア太平洋が25%増の63億円だった。

 22年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は21%増の400億円を見込む。4〜6月期は好調に推移したが、業績予想を修正するほどの上振れはなかった。

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