神戸鋼が急落、値下がり率4位 株式交換の神鋼環境はストップ高

20191231神戸株ワッペン

終値 674円 -80円(-10.61%)

 6日の東京株式市場では鉄鋼大手の神戸製鋼所(5406)が急反落。一時は前日比85円安の674円まで下落した。終値でも東証1部の値下がり率ランキングで4位に並んだ。前日大引け後に子会社の神鋼環境ソリューション(6299)を株式交換方式で完全子会社すると発表。神鋼環境1株に、神戸鋼4.85株を割り当てる。株式交換には3000万株超の新株を発行し、発行済み株式数が8%強増える必要があることから、1株利益の希薄化や株式の需給悪化を嫌気した売りが出た。

 完全子会社化は、焼却炉の二酸化炭素(CO2)排出削減から水処理に水素と、幅広い環境関連技術を持つ神鋼環境と、神戸鋼のエンジニアリング部門の連携強化が目的。環境関連の事業を拡大するほか、電力事業でのバイオマス発電や水素、アンモニアなどを燃料とした発電なども視野にあるという。中長期的には企業価値の拡大につながるとの期待は大きいようだ。ただ、実際に新株が市場に出回って消化されるまでは「上値の重しとして新株発行が意識されかねない」との声も聞かれた。

 一方、完全子会社化に伴い10月28日付で上場廃止になる東証2部の神鋼環境は大幅高。取引時間中は買い気配のまま値を付けず、大引けで制限値幅の上限(ストップ高)である前日比502円高の3205円で売買が成立した。神戸鋼株の4.85倍である3269円まで64円に迫った。

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