川西倉庫の4〜6月期、純利益67%減 前年同期に受取補償金の反動
- 2021/08/06
- 12:22

神戸港や大阪港などで倉庫を展開する川西倉庫(9322)が6日発表した2021年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比67%減の1億6600万円だった。前年同期に、特別利益として計上した約7億円の受取補償金がなくなったのが響いた。増収で営業利益などは増加したが、受取補償金を前年同期に計上した反動が大きかった。
売上高に相当する営業収益は3%増の55億円、営業利益は2.1倍の2億4200万円になった。神戸港での港湾運送取り扱い業務は新型コロナウイルスの感染拡大前である19年4〜6月期の水準まで回復する一方で、輸入貨物の入庫高は前年度期に比べて減少した。輸入貨物の保管が多い国内物流事業は減収になった。ただ再保管費用の減少で増益を確保。輸出入貨物の増加や、コンテナ不足などを背景とした海上運賃の上昇などで国際物流事業は増収増益だった。
22年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は前期比35%減の3億5000万円を見込む。コンテナ不足を背景に混載事業者(フォワーダー)として、輸出貨物の依頼が増えている面もあるという。コンテナ不足の動向や、海上運賃市況の影響は引き続き収益を左右する要因になるとみられる。
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