ビル・ゲイツ氏が激怒!? 元マイクロソフトの古川享氏、神戸で「失敗」語る

20210805失敗体験

 1986年に米マイクロソフトの日本法人を設立し、2000〜04年に米本社でも副社長を勤めた古川享氏(写真右)は4日、神戸市内で「たくさんの『失敗』が未来を創る」をテーマにトークショーに出席した。古川氏は、米マイクロソフトの共同創業者であるビル・ゲイツ氏を激怒させて米シアトルの本社に2年間、寄り付けなくなった失敗談などを披露。古川氏は「失敗を雄弁に語ることが成功につながる」と強調していた。

 古川氏は日本法人を設立し自ら社長に就任。それから、しばらくしてからのことだった。ある社内のパーティーの際に近寄ってきたのがゲイツ氏。古川氏は「営業成績が最もよかったから、ほめられるのかと思った」のだが結果は逆。ゲイツ氏は激怒していて、古川氏を会場から追い出した。理由はワープロソフト「ワード」の日本語化が進まず、ジャストシステムの一太郎など他社製品を活用し、マイクロソフトの製品販売に力を入れていたためだったという。

 米国で「アップルでもグーグルでもスタンフォード大でも、学生には真っ先に『人生でどういう失敗をしてきたか』を聞く」という。成功だけを語ると「自分の失敗を認めていないか、失敗に学ばずもっと大きな失敗をする人だと思われてしまう」ためだ。役員や従業員として採用されるにも、投資先としての出資を受けるにも、失敗を語れることが将来につながるというわけだ。「自ら起業して失敗した理由を分析」し、それを大学の授業の教材にしている研究者の例も挙げた。

 トークショーは兵庫県と神戸市が主催した「SDGs CHALLENGE Open Talk」の第1回だ。幅広い分野や多様な立場の講師を招き、具体的な取り組みの経験談などを聞き、SDGsに取り組むことの意義などを学ぶ。国連プロジェクトサービス機関(UNOPS)がスタートアップとの協業をめざして神戸市に開設した拠点「UNOPS S3i Innovation Centre Japan (Kobe)」を会場に、テレビ会議システムを通じた参加を含めて約100人が古川氏に耳を傾けた。

 スタートアップの失敗を聞くコーナーでは、「With The World(ウィズ・ザ・ワールド)」(神戸市中央区)の五十嵐駿太氏は、「こちらの価値観を押し付けたことで、創業からの海外メンバーを失った」という。雇用マッチングシステムを手がける「Compass」(神戸市中央区)の大津愛さんは「ベンチャーキャピタルからの資金調達は失敗の連続だった」などとそれぞれ明かした。

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