西神中央駅の百貨店ビル、22年4月に再開業 運営事業者が双日に正式決定
- 2021/07/30
- 14:43
神戸市は30日、市営地下鉄西神中央駅の百貨店ビル(旧そごう西神店、写真=資料、神戸市西区)の再開業が2022年4月に決まったと発表した。優先交渉権者だった総合商社の双日(2768)が運営事業者として正式に決まり、神戸市と双日が協議して開業の時期を決めた。当初は大型商業施設として21年11月の再開業をめざしたが、新型コロナウイルスの影響が長引くなか、テナント側などの希望で再開業の時期を延期した。
同ビルでは、そごう西神店が20年8月に撤退した後、同年12月から地元の買い物需要に対応することなどを目的に、食品を中心とした1階の店舗と、5階のレストランを「西神中央駅ショッピングセンター」として暫定的に営業している。22年4月の全館再開業する際も、1階と5階は現在の店舗が残る方向という。
2〜4階については「9月には改装後の店舗のイメージや、新たなテナントなどの店舗を紹介できる見通し」(神戸市交通局)という。神戸市によると、双日は2階に「インテリア、雑貨、ファンションなど」、3階に「住空間をサポートする大型ライフスタイル店舗」、4階に「カフェ機能併設の書籍店舗」「生活必需品から趣味雑貨等を豊富に取り扱う店舗」を配置することを提案している。
西神中央駅の百貨店ビルは1990年10月に完成し、同時にそごう西神店が開業した。ビルの所有者は神戸市だ。売り場面積は約3万平方メートル。セブン&アイ・ホールディングス(3382)傘下の百貨店「そごう・西武」は、地下鉄沿線の人口減少などを背景に収益が悪化し、回復が見込めないとして、そごう西神店の撤退を決めた。
▽関連記事
・セブン&アイ、H2Oに「そごう西神店」売却せず 2店舗を譲渡で合意 (2017/05/11)- 関連記事
-
- ワールドが秋冬物で「動く展示会」 小型トラックで訪問、営業の強み生かす (2021/08/02)
- 住友ゴム、岸壁の「防舷材」と南アのタイヤで品質不正 検査データ改ざんも (2021/07/31)
- 西神中央駅の百貨店ビル、22年4月に再開業 運営事業者が双日に正式決定 (2021/07/30)
- 住友ゴム、福島県の工場でタイヤ製造に水素活用 現地で生産の水素活用も (2021/07/29)
- 川重、米NY市交通局向けの地下鉄車両を納入開始 コロナで1年遅れも (2021/07/28)
広告