厚生労働省の兵庫労働局が30日に発表した６月の兵庫県内の有効求人倍率（季節調整値）は、前月比0.03ポイント上昇の0.97倍だった。２カ月連続で上昇した。兵庫労働局は足元の雇用情勢について、「求職が求人を上回っており、厳しい状況にある」との情勢判断を継続した。加えて「新型コロナウイルス感染症が雇用に与える影響に引き続き注意する必要がある」との見方も維持した。

　有効求人数は前月比1.2％増の７万9913件と２カ月ぶりに増加した。有効求職者数は同2.8％減の８万2013件と２カ月連続で減少した。雇用の先行指標とされる新規求人倍率（季節調整値）は1.87倍。前月の1.69倍から0.18ポイント改善と２カ月連続で前の月を上回った。新規求人数が20.9％増の２万9478件と３カ月ぶりに増加した。就業地別の有効求人倍率は前月比0.03ポイント改善の1.06倍と、３カ月連続で改善した。

　企業の新規求人は原数値で前年同月比1.3％増と、４カ月連続で増加した。業種別では、製造業が20.2％増、卸売業・小売業が5.6％増、建設業が5.1％増など。半面、生活関連サービス業・娯楽業が22.9％減、宿泊業・飲食サービス業が6.6％減、医療・福祉が1.0％減などだった。

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