神栄、農業事業を撤退で1700万円の損失計上 専門の生産会社に売却

 老舗商社の神栄(3004)は赤字が続いていた農業事業から撤退する。同社は21日、福井県あわら市の農場で野菜や果物を栽培していた全額出資会社の「神栄アグリテック」を売却し、事業整理損1700万円を2021年4〜6月期に特別損失として計上すると発表した。グループの既存事業と農業を融合した新たな価値を模索していたが、相乗効果や収益力が十分に見込める事業の創出は難しいと判断した。

 神栄は生鮮カット野菜への参入を目的に2010年4月に「神栄アグリフーズ」を設立し、農業に参入。その後、カット野菜からの撤退で14年3月に神栄アグリテックに農業事業を引き継ぎ、農業に関する研究開発を進めると同時に、新事業の展開を模索していたが、実らなかった。売却先は大規模に野菜を生産する株式会社の「H.A.S.E.」(香川県三豊市)。売却価格は明らかにしていない。

 21年3月期の神栄アグリテックの売上高は3300万円、税引き損益は3200万円の赤字。この期まで3年以上、赤字が続いていた。神栄アグリテックに対して親会社の神栄は2億4100万円の短期貸付金があったが、このうち2億300万円は21年3月期末までに神栄が貸倒引当金を計上済み。残りの金額も債権放棄するが、連結決算には影響しない。連結決算に計上する事業整理損もそれほど大きくないとみて、22年3月期の業績の予想は修正しない。

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