上場企業の4〜6月期決算、「通期予想への進捗率」注目度上昇か 発表予定一覧
- 2021/07/21
- 13:37
神戸市内に本社を置く上場会社の2021年4〜6月期決算発表では、輸出関連など製造業では海外需要を追い風にして、どの程度の収益拡大になるのかが焦点だ。一方で内需関連は、個人消費が底堅いとされる中でも、新型コロナウイルス感染拡大の影響がどの程度かが引き続き焦点になるだろう。全体として統一的なテーマは見出しにくく、足元の業績の動きを1社ずつ丁寧に確認していく必要がありそうだ。
国内外では新型コロナのワクチン接種が進展する方向で、経済活動は正常化に向かうとの味方は大勢を占めている。だが、ここにきてインド型(デルタ株)の感染拡大で、経済活動の正常化が遅れるとの見方が台頭。内需関連では、外食や交通関連にとって逆風になるとの指摘もある。同時に食品の小売りや通販などの「巣ごもり」関連には追い風になるといえるが、「風の強さ」は見極めが必要だろう。
一方でデルタ株の感染拡大によって経済活動の正常化は遅れるのか、という議論もある。ワクチン接種を進めたことで感染者数は増えても重傷者数は減少しており、経済全体への影響は軽微との見方も海外中心に根強いという。日経平均株価は20日まで5日続落し、この間に5%近く下落したが、株式市場が警戒するほど業績は悪化しない可能性もある。そういう観点で通期予想に対する進捗率が、いつにも増して注目されるかもしれない。
もっとも前年同期は国内で最初の緊急事態宣言が発令されるなど、国内外で経済が混乱した時期にあたる。このため前年同期よりも、19年4〜6月期との比較などが注目される可能性が高い。この点でも今回発表される決算短信のみから収集できる情報として、進捗率の関心が高まる傾向になりやすい。
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