神戸市、佐用町と森林保全などで連携協定 ひまわり2万本の広場がポーアイに

20210720神戸佐用連携協定

 神戸市と佐用町は、森林や農地の保全活用に向けたノウハウ共有などを盛り込んだ連携協定を結んだ。少子高齢化などの影響で森林や農地の保全や活用が課題になる中、人口規模などの異なる自治体が互いに地域資源を活用することなどで課題解決をめざす。連携事業の第1弾として、佐用町から受け取った種でポートアイランド(神戸市中央区)に2カ所の「ひまわり広場」を作る。秋には農地活用などで先行する佐用町に、神戸市が職員を派遣して取り組みを学ぶ人事交流も始める計画だ。

 神戸市と佐用町は19日、佐用町の「南光ひまわり畑」で連携協定の締結式を開催。神戸市の久元喜造市長(写真左)と佐用町の庵逧典章町長(あんざこ・のりあき、写真右)が一面のひまわりを背景に協定書の署名を交換した(写真=神戸市提供)。佐用町には休耕田を活用したひまわり畑が点在。総面積はおよそ20万平方メートルにもなり、西日本でも有数の規模だ。8月1日まで規模を縮小しながらも「ひまわり祭り」を開催しており、「ひまわり迷路」などが楽しめる。

 ポートアイランドに整備したひまわり広場は、合計2万本のひまわりを植えた。1カ所がポートアイランドの市民広場東側で、まもなく開花する見込み。もう1カ所がポートライナーの計算科学センター駅北東で、8月上旬の開花を見込む。ひまわりの見ごろは約1週間だ。8月8日には計算科学センター駅北東のひまわり広場で、昼食やカフェを楽しめる「ひまわりマルシェ」を開催。佐用町の産品で食品を製造販売する「元気工房さよう」も出店する予定だ。

 さらに10月1日付で神戸市から佐用町に職員1人が出向する予定。佐用町は森林保全や農地活用などを担当する部署で受け入れる。両市町は面積の多くを森林・農地で占めるのが共通点だ。1995年の阪神淡路大震災や09年の豪雨災害の際に、相互に支援を行うなど交流してきた経緯もある。今回の連携協定を機に一段と交流を深め、相互の地域資源を有効に活用したい考えだ。

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