神栄、神戸市に超低温冷凍庫など寄付 ワクチン急場ですでに活躍

20210720神栄受納式

 老舗商社の神栄(3004)は、主に米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンを輸送・保管するのに利用できるディープフリーザー(超低温冷凍庫、右下の写真左)5セットと、医療用低温保冷ボックス(同右)10セットを神戸市に寄付した。いずれも、子会社の神栄テクノロジーが製造した温度記録機(温度ロガー、右上の写真)を搭載。マイナス20度を維持することができ、短期間であれば米ファイザー社製のワクチンの輸送にも利用できる。神戸市役所で20日午前、寄付の受け渡し式典を開いた。

 神栄の赤沢秀朗社長(左の写真左)が神戸市の久元喜造市長(同右)に目録を手渡し、久元市長が赤沢社長に感謝状を渡した。久元市長は「ワクチンは温度管理がきわめて大事ということで、ありがたい」と話した。赤沢社長は「医薬品の物流は温度管理が厳しくなることに着目し、製品開発やマーケティングを進めていたところ突然、ワクチン輸送に需要が出てきたので(温度ロガーの)製品化を急いだ」と説明した。神栄テクノロジーの温度ロガーは、ワクチン輸送向けを含めて累計で1万6000個を出荷したという。

 神栄が超低温冷凍庫などの寄付を申し出たころ、ちょうど神戸市ではファイザーのワクチンが国から届かず、枯渇が懸念されていた。このため神戸市が7月初め、ポートアイランドにある神栄テクノロジーの社屋まで出向いて超低温冷凍庫を受け取り、早速ワクチンの保管拠点である区役所間や接種会場の間の小口輸送に活用して急場をしのいだという。超低温冷凍庫と保冷ボックスは今後、接種会場などに配置してワクチンの輸送や保管に使う。

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