兵庫知事選 斎藤氏85万票を獲得して当選、金沢氏に25万票の差・開票終了
- 2021/07/19
- 03:31

18日投票の兵庫知事選で、兵庫県選挙管理委員会は開票を終えて選挙結果を発表した。自民と維新が推薦した元大阪府財政課長の斎藤元彦氏が、85万8782票を獲得して初当選した。20年間継続した井戸敏三知事のもとでの県政を刷新することを訴えた斎藤氏が、元副知事で井戸氏の後継候補とされた金沢和夫氏に25万票の差を付けた。投票率は41.10%と、コラムニストの勝谷誠彦氏が立候補して話題になった前回2017年の知事選(40.86%)を上回り、有権者の関心の高さを反映した。
5期20年を務めた井戸知事が立候補せず、引退を表明。20年ぶりに立候補者の全員が新人になった。県議会で最大会派の自民が立候補者を擁立する段階で、党本部が推薦した斎藤氏と、井戸知事が応援する金沢氏に分裂する構図。選挙に強かった井戸知事の地盤を2人が激しく奪い合う選挙戦になった。両氏とも自民の支持を固め切れない中で、井戸氏の支持基盤とは異なる維新から支援を受けた斎藤氏がより幅広く支持を獲得した形だった。
当選が確実になった後、斎藤氏は神戸市中央区の選挙事務所であいさつし、「これからが戦い。しっかり仕事をやっていかなくてはならない」と語った。マスコミ各社のインタビューに斎藤氏は、就任初日の8月1日にも、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開く方針を示した。
金沢氏は敗色が濃厚になった後、神戸市中央区の選挙事務所であいさつし、自身の「力不足」について支援者にわびたうえで、「県政は知事だけのものではなく、県民と一緒に作っていくもの」「若くて経験が十分でない知事が登場するが、その知事と一緒に県政を作っていく、わたしたちも含めた県民の役割には大きなものがあると思う」「兵庫県をこれまで以上にしっかりと、支えて発展させていく責任をはたしていこうではないか」と述べ、新たに知事に就く斎藤氏にエールを送った。
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